Home世界経済 現状の世界

現状の世界

Posted in : 世界経済 on by : keizaiwatch タグ:

日本では2012年12月から始まった景気拡大期間が、2017年9月の時点で58ヶ月となり、戦後2番目のいざなぎ景気を超え、2018年12月には過去最長のいざなみ景気にも並び、長期景気拡大の真っ只中と言え、世界を見回してみても、いまのところ各国の経済は安定しています。

とはいえ、力強さにかけていて、依然として世界経済をけん引する要因が見つかっていない状態で、低インフレ、低金利から抜け出せないでいます。

というのも、世界で日本化現象が広がりを見せており、企業が投資を抑制、期待成長率低下とキャッシュの保有が顕著になってきていて、その中でも日本企業の6割にも及ぶ企業が実質的に無借金経営の状態となっており、世界でももっともバランスシートが健全化しています。

企業の業績改善にも関わらず、投資不足や賃金の抑制となると、好業績の影響は自然と株好きに向かうことになります。

この状況は、資産格差を拡大させ、お金を持つ者ともたない者の格差をどんどんと広げていきます。

この歯車をどこかひとつでも改善することができれば、うまく世界経済が動いていきそうな気がしますが、どこを改善すればいいのかが不明なうえ、これまでに世界が経験することのなかった新しい体験ですので、解決策を見出すのが難しくなってきているのでしょうね。

それだけ世界が複雑になってきたということなのでしょう。