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G20、世界経済リスク長期化警告

Posted in : 世界経済 on by : keizaiwatch

アメリカ・ワシントンで開かれたG20の財務相・中央銀行総裁会議は2日間の討議を終え、インフレを抑えこむため各国の中央銀行が進める急速な利上げが世界経済を大きく減速させるおそれについて懸念を共有しました。

今回の会議では、アメリカの大幅な利上げの影響で円を含む各国の通貨に対しドル高が進む中、為替市場で多くの通貨が大きく下落していることや新興国の間でドル建ての借金が膨らむなど債務問題が深刻になるのではないかという声が相次ぎ、インフレを抑えこむための金融引き締めについては、世界経済を減速させるおそれがあるとして、懸念を共有しました。

一方、今回の会議では日本が先月、24年ぶりに行ったドル売り円買いの市場介入について、投機的で一方的な動きに歯止めをかける対応だったことを説明し各国の理解を求めました。

ロシアによるウクライナ侵攻も続いており、世界経済は減速懸念が一段と高まっています。